湯井俣川・梵字川

八久和ダムに流入する湯井俣川は本支流ともつめ上げた稜線上に登山道がないので下山路の選択が難しく、沢登りで入渓するパーティはほとんどいない。

以前は、林道がオリト沢との出合下まであったが、現在は入る人は稀で、ダムから先はほとんど廃道化し、特に湯井俣橋から先はほとんど道形もなくなっているようだ。湯井俣橋までは山道が続いているようなので、入渓は橋からとなるので、上流部に入渓するのは下山路も含め難しいが、隣の梵字川小沢や大越川シノマタ沢を沢から沢へと沢をつないで登る沢旅のできる沢屋にとっては非常に夢が膨らむ楽しいエリアだ。湯井俣川を沢登りで入るパーティはほとんど皆無に近いが、獅子滝上流部は逍遥渓稜会によって登られている。支流にも楽しめる沢が多く、特にオリト沢の北ノ沢、鍋倉沢、南ノ沢がおもしろい。オリト沢出合以外では、右岸側のシラブ沢、茂松沢、白糸滝沢、深沢、左岸側ではダム湖に注ぐP1003峰を水源とする沢、若木ノ沢がおもしろそうだ。若木ノ沢は逍遥渓稜会で登っている。

あさひ月山湖上部で八久和川を入れる梵字川の連峰側の沢は小沢のみ。ここは沢から沢をつなぐのに良い沢だ。

八久和川流域-1 大鳥川流域-1 大鳥川流域-2