八久和川中・下流域

 北の主峰「以東岳」から三方境の主稜東南面を水源とする八久和川は流程45km、あさひ月山湖で梵字川と合流する連峰屈指の大渓谷である。

沢登りの対象となるのはあさひ月山湖から上流にある八久和ダム上流、横沢から出谷川西俣沢出合までの本流と源流部西俣沢、中俣沢と多くの支沢が沢登りの対象となるが、横沢から八久和ダムまでの支沢は流程が短かく、稜線上に道がないのでほとんど見向きもされない。唯一、左岸のムカゲ沢、フタマツ沢に仙台YMCAの記録が、丸森沢は逍遥渓稜会が登っている程度だ。また八久和ダム下流部、あさひ月山湖までの間にも右岸側に小熊沢、大沢があり地形図上からも面白そうだ。月山ダムの工事が始まる以前に一度八久和ダムから国道112号線まで車で通ったことがあるが、あさひ月山湖ができたことでアプローチと下山路の選択が難しそうだ。

左岸の沢/葛城沢(2.5万図ー赤沢)、フタマツ沢、スズクラ沢(2.5万図-ムカゲ沢)、高安沢、高安沢カブトノ沢、猿倉沢、布引沢

右岸の沢/丸森沢、矢ノ目沢、アンドン沢、小熊沢、大沢

八久和川流域-2 大鳥川流域-1 大鳥川流域-2