金目川流域

朝日連峰前衛の祝瓶山を水源とし、魅力ある枝沢を多く入れて舟渡地区で荒川に合流する。一時、金目川上流部を石滝川方面から大規模林道の工事が始まり、柴倉沢前後の本流が工事の土砂で埋まり、以前の面影はなくなってしまったが、林道工事が反対運動で中止となり、柴倉沢出合上部標高460m付近の本流に架かる在所平橋でストップしている。現在林道は石滝川から金目川に抜ける小枕トンネルを出た先の小枕山登山口まで通行可能だが、その先は荒れ放題となっている。

金目川上流部左俣(ジャクズレ沢)、中俣(タケヤ沢)は1995年と1996年に遡行し、白山書房の日本の渓谷96、97で紹介したことで遡行するパーティが見られるようになったが、その他の支流の記録はいまだ散見されていない。左岸の沢には右俣、モチヤ沢、柴倉沢、ツチクラ沢、孫守(ソンモリ)沢、荒沢、荒沢ヒドツヤ沢といった非常に遡行意欲をかきたてられる枝沢をもっている。